新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

今こそ、今こそ。

ネットで流れている5月2日号を眺めています。

早速Leadersですが、ギリシャの経済危機に端を発するユーロ圏の経済政策不和とそれによる混乱について、印刷媒体や音楽CDがかつての市場を失う中、しぶとくも生き残ってきた「ずぼらなメディア」テレビについて、パレスチナとイスラエルの対話が再開される中東和平プロセスと、今ひとつ姿が見えないオバマ大統領の和平プランについて、英国総選挙とThe Economistが保守党支持を旗幟鮮明にしたことについて、5年目の核拡散防止条約(NPT)見直しと核廃絶の努力について、となっています。テレビについては今週の特集記事に関する前振りなのでおいておくとして、それ以外はいずれもタイムリミットが明確に見えている政策的重要課題ばかりです。はたしてユーロ圏は誰も救いたがらないギリシャとそしてポルトガル、さらにはイタリアに対して湯水のようにおカネを注ぎ込み、ユーロの価値を維持しようとするのでしょうか。またアメリカは中東和平プロセスの再開に向けて、説得的な仲介策を提示しうるのでしょうか。さらに英国総選挙は誰が勝つのでしょうか。そしてNPTを巡る議論は世界的な核軍縮促進へと舵を切れるのでしょうか。イランと北朝鮮の対応は?

なんとも、時計とにらめっこの5月になりそうですね。日本政府の体たらくぶりでは、これら世界の重要課題に本腰を入れて対応することなんて、夢のまた夢と言う感じなのが寂しい限りですけど。