新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

終わりの始まり

ごぶさたです。ここしばらく出張でアクセスできませんでした。GWなのに仕事、が辛いところです。

さて、5月8日号のAsiaで気になった記事といえばやはり普天間基地問題に関するレポートでしょう。基地問題に関する情報は日本国内で報道されているものとさほど変わりません、それでは何が気になったかというと、

「つまり問題は鳩山の民主党にとって来る参院選での敗北に値する悩みの種として残った。今月末までに解決策が見出せない場合には退陣せよとの声が党内からも上がっている。問題は彼が辞めるとしても関係者が強調的にならない限り彼の後継者が再び普天間の罠に落ちる危険性があることだ。オバマ政権は鳩山氏とのスタートに躓いたかもしれない。とある新しい希望として結果的に彼が交代するならば、同政権は同じ過ちを繰り返したくはないだろう。」

ということで、暗にアメリカが鳩山を見限ったのではないかと取れるような記述があることです。読者のコメントは比較的アメリカ海兵隊の撤退を支持するものが多かったようですが、中にはドイツやヨーロッパでの例を引いてアメリカが融和的にはならないであろうことを示唆するものもありました。また更には「安保条約廃棄、アメリカ即時撤退、日本再軍備」みたいな、日本人が言うとスーパー右翼チックな意見だと取られるようなものもありまして、事情や歴史を知らない人が第三者的に見ればそう見えるんだろうなと思ったわけですが。

民主党に改革は続けさせたい、でも鳩山政権は約束を破りすぎた、とはいえ次を任せられる人はいない、というのが現状ですかね。待ったなしの政治の世界において、個人的には手詰まり=終わりのはじまり、のような気がしています。