新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

まだその時期じゃないのに

5月29日号のLeadersですが、トップ記事はリーマンショック後、世界経済が再建途上にあるにもかかわらず、緊縮財政を打ち出したドイツと、ドイツに引っ張られそうなヨーロッパへの懸念を打ち出しています。中国は、堅調な成長を続けるもバブルのにおいが消えず、アメリカは構造的な赤字がギリシャ問題による債権市場の低迷(と低金利)に助けられ、ドルが世界の基軸通貨であることも手伝って一息ついている、危ういながらも全体的に見れば年率5%くらいの成長軌道にある世界経済は、リーマンショック後の各国政府協調による経済成長政策のおかげだったというのがThe Economistの言いたいことのようです。それなのに、今度は(ドイツそしてヨーロッパの)政府がその足をひっぱるのか?という疑問。

でも、ヨーロッパは日本やアメリカみたいに借金先に恵まれているわけではない、という声が聞こえてきそうな気がします。であればじゃぶじゃぶとカネを使い続けるわけにも行かないんだよ、と。

いずこも良く似た悩みをかかえ、それぞれに異なる解決策を模索しているというのが現状のようですが、そんなことはお構いなしに、世界経済は世界規模で動いています。さて、どうしたもんでしょうかね。