新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

金融改革(と成長)

7月3日号、後半のBriefingはアメリカ議会でようやく下院を通過した金融改革関連法、またの名をドッド・フランク法と、これに関する金融改革の概要について。当初オバマ大統領は、トロントで開催されたG20サミットに間に合うように調整を試みていたようなのですが、叶わずに今の時期までずれ込んでしまったと言うことのようです(結局成立せず今に至っている)。この法律は、金融サービス業への規制を復活させる重要な法案なのですが、これに加えて大きすぎて潰せない銀行の保護と規制も盛り込まれ、オバマ政権にとっては国民皆保険の成功に引き続く内政面での得点になるだろう、との予測です。

だとすると、アメリカの金融セクターを政府が管理するなど公的な支援について、その主な対象を限ったため、ことを関係者一同で共有するための事例がまだ潤沢ではない=理解を得るためにこそ努力が必要だ、と言う結論が見えてくるわけですが。