新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

自由への胎動

10月23日号のAsiaには、中国の民主化についてちょっと注目したくなる報告がありましたのでそれについて。

中国のメディアが政府による規制の対象となっていることは周知の事実と思いますが、自由化の胎動とも思える活動家への支援が、かつてのように海外の篤志家によるもの中心から、中国の一般民衆によるものへと変質してきているという一節です。読者コメントの中にはこれに関する有用な裏付け等は見られなかったのですが、ジャーナリストは言うに及ばず、ベテランの共産党党員や軍関係者の中にさえそのような動きがあるとのThe Economistの報告は、人間が当然にして尊重すべき人間の尊厳を冒し続けてきた共産主義政権の内包する矛盾に対する怒りが、中国でもまた共有され始めていることを匂わせる情報として注目したいと思います。