新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

あるいはもしかしたら

11月6日号のLexingtonは、米中間選挙後の共和党が直面する悩みについて書いています。すなわち、今回の勝利は共和党の勝ちだったのか、民主党の負けだったのか。後者だとしたら、それはオバマ政権の政策に関する全否定なのか、あるいは単に景気が悪いことへのNoだったのか。前者だとしても、サラ・ペイリン女史や、復活したニュート・ギングリッチ元下院議長のような超保守派(決して党内多数派ではない)の扱いはどうなるのか、そして茶会運動との関係は?

これらが整理され、そのうえで党勢を維持できないようだと、あるいはもしかして2012年の大統領選挙で再び民主党がホワイトハウスを獲ることにさえ、というのがThe Economistの警鐘にも似た結論ですが、鳥瞰的に見えるのは、民主党も共和党も内外の課題に対して、もしくはアメリカの将来について、もはやソリューション足り得ない状況に来ている、ということでしょうか。第三の勢力が出て来得ない以上、あとはオバマブームのようなカリスマ性を持つ個人の登場に賭けるしかない、という2008年の繰り返しになるのではないかという気がします。そういう個人が出て来なかったら?アメリカの、長期低落傾向は一層進むのかもしれません、あるいはもしかして。