新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

年をとるのはそんなに悪いことじゃない

12月18日号のLeaders、トップ記事はアメリカで発表された年齢と幸福度の相関がU字型曲線を取るという話についてのあれこれでした。

年をとると、ふつう体力や容貌は落ち、病気にかかりやすくなったり記憶力が衰えたりする中、お年寄りは若い人よりも「幸せだ」と感じている比率が高いのだそうです。むろん、男性と女性、教育の度合いやどこの国に住んでいるかなど、多少結果に影響していそうな因子もあるようなのですが、総じて老人は幸せだと感じている、という結論に大きな誤差はなさそうです。

不幸だと思っている人は早く死ぬから?それとも周りの人に影響されるから?さまざまな仮説はそのどれもが今一つ納得的ではないようなのですが、回りに死人が増えたり、病院代がかさんだりする人生後期にあって、せめて自分の人生が幸せだったと思えないのは、それこそ不幸かな、と思ってしまいます。

いい思い出は残り、悪い思い出は風化する、みたいなことがもしかしたらあるんじゃないかと思うのですが。さていかがでしょう。