新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

過剰な生産力

1月15日号のLeadersには、政府による救済策などで一息ついたアメリカの自動車ビッグスリー、そして世界の自動車産業を取り巻く環境についての興味深い記事があります。政府の救済により破たんを免れたGMをはじめとするアメリカの自動車メーカーは、中国の台頭や大型SUVから小型車への市場の動きについて行けるのか?と言う話です。そもそも自動車産業全体で94百万台の供給能力があるのに、世界全体で自動車の需要はせいぜい64百万台くらい、と言う話は衝撃的ですらあります。余剰能力はどのように淘汰されるのか?合理化必須の流れの中、政府主導で再建途上にある米欧のメーカーは、どうしても雇用を切りづらい環境にあると言えます。価格と、そして技術でもやはり中国に分があるということになるのでしょうか。読者コメントのいくつかにあるように、業界再編は避けられないのかもしれません。