新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ナイジェリアと大統領選挙

1月22日号のMiddle East and Africaでは、今年大統領選挙を控えたナイジェリアの選挙前の状況について、包括的な論評がありました。曰く、汚職と不正は続くが現職のグッドラック・ジョナサン大統領が与党統一候補になり、本選もその延長戦として位置づけられるのではないかとのこと。

名前の通り幸運にも(?)、前任の大統領が任期中に亡くなるなどして現職に就いたジョナサン大統領ですが、アフリカ最大のエネルギー産出国であり1億5千万人の人口を抱える大国の指導者としてはいささか疑問符も残る模様です。そうは言っても素晴らしい指導者が常にどこかで求めうる、なんていう状況はたとえ先進国でもそうでないことは日本の例を見るまでもなく自明ですから、あとは疑問符のついた大統領とどうつきあってゆき、どのような道筋で発展を模索するか、というような話かと思います。読者コメントにもいくつかそのようなトーンの発言がありました。

あきらめの中の希望は、打算的でありつつも決して絶望ではない、というような話でしょうか。高い志を持つものからすれば残念な話かもしれませんが。