新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

離婚危機

1月29日号のCharlemagneです。フランダース地方とワルーン地方の分裂が問題となっているベルギーについての話です。中欧の小国で、北部フランダース(オランダ語地域)と南部ワルーン(フランス語地域)の間では、北部が豊かで南部が貧しいと言う経済格差に加えて言語の違いも大きく、長年にわたって分離の話が出たり引っ込んだりしています。ここしばらく、昨年6月の選挙の結果、本格的な内閣が成立せず政府が機能不全になっていると言う話は日本でも報道されていると思います。

以前ヨーロッパでは、チェコとスロバキアが平和裏に分離した事例もありますが、ベルギーの場合何と言っても気になるのが、オランダ語地域のフランダースにありながらフランス語を話すブリュッセルと言う町に、ヨーロッパ統合の中心となるEU本部が置かれているということでしょうか。

仮にフランダースが独立した場合、ブリュッセルはどういう扱いになるのか。まさか、独立した国の中で街が再独立するというわけにも行かないでしょうし。