新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

食糧危機再び

2月26日号の特集は再び世界が直面しつつある食糧危機問題について詳報しています。

わずか2年前、小麦を始めとする食糧の国際価格が急騰し、食糧需給に関する長期予測とともに来るべき食糧危機についての報道がメディアをにぎわしたものですが、短期的に相場が落ち着いたり、為替の影響で輸入価格が安定したりしたこともあり、このところ日本ではあまり顧みられていなかった話題だろうと思います。

さて、地球は90億人を養ってゆけるのか?途上国が豊かになるにつれて、肉の消費が伸びる中、どうやって供給は確保されうるのか?(牛肉1キロの確保に飼料7キロが必要と言うのは有名な話と思います)

翻って日本を見ると、TPP参加絶対反対を説く農業者およびその周辺と、減反を止めて輸出に活路を見いだせるとする賛成派との議論がまっさかり、という状況かと思いますが、むしろ長期的には世界の食糧危機問題にフォーカスしつつ日本農業の有るべき姿を描く議論がなされてしかるべきでは?と思います。

このような論点のずれは、一体どこに起因するんでしょうかね。メディアの不勉強?それとも。。。