新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

真実を正しく伝えると言うこと

ネット版の3月20日付けBanyanには、Picking up the piecesというタイトルで東北関東大震災の現場からの詳細な報告が載っています。目撃した被災現場の様子や出会った生存者から聞いた話を出来るだけ克明に報告しようとする記者の真摯な熱意が伝わってきます。強いて言えば、「津波は場所によっては30メートルにも達した」という話は検証が必要かもしれませんが(瞬間的にはそのくらい高くなったと言う場所があったのかも?)。

The Economistではありませんが、ニューヨークタイムズが現場の衛星写真を使って「震災の前と後」を比較できるサイトを提供しています。
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/13/world/asia/satellite-photos-japan-before-and-after-tsunami.html?nl=todaysheadlines&emc=thab1

これらのいずれについても思うことは、ジャーナリズムの矜持として出来るだけ詳細に、隠さず、真実を伝えようとする姿勢の強さ、でしょうか。程度の差こそあれ、精神的にダメージを受けているすべての日本人、そして日本のメディアにはなかなかつらいことかもしれませんが、今回の被害を世界の人々と共有するために、これらメディアが果たしてくれている役割は大変貴重なものだと思います。