新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

世界の動き

ネットでは、4月2日号が流れています。

Leadersからは、大震災や原発を含め、日本に関する記事がなくなりました。AsiaやBusinessには引き続き小さくない記事が出ているようですが、それだけ世界は動いていると言うことだと思います。

直接日本に関する記事はなくなったのですが、国際社会に今回の大震災が及ぼした間接的な影響は無視できないようで、Leadersにもドイツの選挙を制した緑の党の話が出ています。

さて、Leadersですがトップ記事はアラブで進む改革と宗教の関係、そして直接対峙を求められる米欧型民主主義の取るべき立ち位置についての記事がトップです。やや書きすぎかなと思われるイスラムに対する警戒感は、読者コメントでも多くが批判する対象になっているようです。確かにイスラムの力は働いているのでしょうが、でもそれは自らの運命を切り開こうとする努力であって、別に米欧と敵対することを目的に改革を進めているわけではないと思います。「寛容は、民主主義を建設する上で重要な資材である」という読者コメントがありました。素直に同意です。

その他、インドとパキスタンの融和について、クリケットの親善試合があったというニュースに続いてでは何が次に来るのかと言う話、予算の手当て不足によりアメリカ政府が機能不全に陥る可能性ありという話(結構深刻な状況らしいです)、ユーロ圏の経済破たんに関する話、と続いています。いずれも国際社会の視点からすると重要度の高い話です。

未曾有の危機に見舞われている日本においては、ただでさえ内向き志向が強まっていると言われている流れもあり、どうしても目の向きにくい話ではありますが、大変な時だからこそ、頑張って外に目を向けた情報発信を心がけたいと思います。