新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

壊れたリンク

4月2日号のBusinessには、東日本大震災の影響による世界的なサプライチェーンの崩壊危機についての記事があります。日本でも報道されているお話ではありますが、買う方の目線から心配すると、どう解釈されるか、微妙な差異が解って面白いです。

曰く、「三菱瓦斯化学と日立ケミカルが作る樹脂はスマートフォンなどに使われるマイクロチップの接続部に不可欠で、世界シェアの90%を占めている。これらの工場はいずれもダメージを受けた。」「iPodのバッテリーは呉羽化学が作る高分子素材に大きく依存しているが、同社の世界シェアは70%であり工場はダメージを受けた」等、話が具体的です。

サプライチェーン、と言いますが、良く考えてみれば自分が使っているメーカーに原材料や部品を誰が供給しているかについては、どうかすると情報が乏しくなりがちなのではないでしょうか。まさかこんな所に日本製の部品があったなんて、ということで予期せぬ間接的な被害を受けるメーカーが、世界中に出てきそうな状況を予感させるお話しでした。

今回の震災を契機に、おそらくはISOあたりが、サプライチェーンマネジメント規格みたいなものを強化する動きにつながるのではないかと見ています。