新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

希望的観測?それとも。

4月30日号のAsiaで注目したい記事は、近づく台湾の総統選挙についての話題です。最近の台湾は国民党と民進党が何度か政権交代を果たしており、ある意味で日本と同じかそれより民主主義的な政権選択プロセスが機能しているとさえ言えると思うのですが、記事によれば大陸との融和を進める国民党の馬英九総統に対して、民進党が擁立した蔡英文候補(女性です)が健闘するのではないかとのこと。

大陸との融和は必ずしも強味ではなく、馬総統の足を引っ張る要素では、との読みなのですが、元来台湾びいき(アンチ中国)のThe Economist的視点に立って言えばやや希望的観測の気配も漂います。

「人は自分が見たいようにものを見たがるものだ」と言ったのはカエサルだそうですが、果たしてこれは希望的観測なのか、それとも脈ありの話なのか。台湾の動向もちょっと気になりますね。