新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

機会と呼ぶにはどうも

4月30日号のBusinessには、震災を受けて本格化するであろう日本の代替・省エネルギー政策のうち、太陽光発電促進とLED電球そして家庭用新型蓄電池についての話題が出ています。ただ、これらも喪失した原子力発電による電力供給の穴を埋めるにはあまりにも規模が小さく、政策的に言っても補助金くらいが関の山だったりしますので、ビジネスの機会として捉えようにもなかなか素晴らしい話にはなりにくいのではないかと思いますね。

メリットとしてはThe Economistが言っているように、「外国のライバル企業からすれば、日本政府が新たに講じるであろう補助金政策と同様のものを自国政府に提案しうる」くらいがせいぜいかな、という気がしなくもありません。

エネルギー問題について、おそらくは人権問題との絡みで特にODA社会では長年タブー視されてきた一つの可能性として、人力による発電や省エネという要素があります。実用化されたのはせいぜい手回しラジオくらいだろうと思うのですが、たとえば自転車式の発電機なら、パソコン程度を動かす電力を蓄電することはそんなに難しくないのではないかと思います。

たまに通うフィットネスクラブで沢山の人が自転車をこいでいるときに思いついた話ですが、その気で見てみるとねじれを加えると発電するゴムなんていう素材もありまして、
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100202/179878/
こちらはまだ小規模みたいですが、大規模になれば新宿駅の構内を舗装してそこから通勤者の歩行によるエネルギーを取り出す、みたいなことも可能になるのではないかと考えています。ただ、こちらはちょっと時間がかかるかな。