新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

中国と近隣国の関係

5月28日号のAsiaには、中国と周辺国の関係について、興味深い記事が出ています。ベトナムにしても、韓国にしてもそうですが、中国との関係は日本とのそれに比べて歴史的にもずいぶんと強く、厚いわけですが、最近ラオスであった事件はさらにそれを裏付けるものとなっています。

国境の町に香港資本で作られたカジノが、中国からの観光客に対して、勝ち逃げを許さないための監禁などを行ったと言う事件がきっかけとなり、人口1万人にまで成長していた経済特区が閉鎖の危機に陥ったという話。ラオスこそ、良い面の皮だと思うのですが。

同じ周辺国と言っても、タイや南部ASEAN諸国であれば中国との関係もある程度国対国というトーンで整理できようかと思うのですが、ラオスのように小さく、国境を接していて、中国にすべてのバーゲニングバワー(交渉力)が握られているような国だと、こんなことも普通に起きてしまうという、力の外交そのものを物語るような事件でした。