新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

沖ノ鳥島は日本の領土か

5月28日号のThe Economistには、地球温暖化の影響に関連して将来の領土保全が懸念される南太平洋の島嶼国に関する記事が出ています。で、引き合いに出されたのが「日本は単なる岩である沖ノ鳥島に大量のコンクリートを注いで領土保全に努めているのに」という例でして、本論には関係ない話とは言え、公平に見れば人が住めず、経済活動も行われにくい場所を島として認定できるのか、岩だとすれば経済水域は設定できないのではないかという議論に通じる事例であると捉えられているのかなと思います。

読者コメントに、中国のまわし者がいて、この点を取り上げて針小棒大な発言をしていたので、サンフランシスコ条約の存在を裏付けとして参照しつつ、おだやかな反論をアップしておきました。

ただ条約の存在は今のところ日本にとっても沖ノ鳥島を島として扱う歴史的根拠になってはいるのでしょうが、改めて海洋と領土問題を考え直そうとする場合にどこまでそれが世界的に通用する考え方なのか、引き続き関心を払う必要がありそうだなと感じました。