新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

オバマ政策の不人気

7月9日号のLexingtonは、減税廃止など金持ちへの締め付けがいま一つ不人気なオバマ政権の政策と、アメリカ経済が元来持つ風土のギャップについて面白い分析をしています。曰く、機会の均等は求めても結果の不平等は受け入れる、それゆえに金持ちは金持ちであることにこだわらないのだ、問題はむしろアメリカが「機会の均等」から遠ざかってゆきつつあることだ、と。

アメリカの所得階層下位(全体の五分の一)が同じ階層で人生を終わる確率は、上位五分の一に比べると5倍もの確率なのだそうで。

にもかかわらず、金持ちを標的にした政策に固執しているとすると、そりゃあ人気は上がらないでしょうね。住宅補助等の政策で結果の平等を重視した共和党の政策も、その不人気ぶりは似たようなもの、のようですが。