新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ビッグマックを食べるなら

7月30日号は、毎年恒例の「ビッグマック・インデックス」が発表されています。各国でビッグマックがいくらで売られているかというデータに基づき、為替レートや各国の経済指標を読み解こうとするこの試みは、分かりやすさが受けて日本の新聞などでも報じられることの少なくない試みですが、それだけに信頼性に関する疑問はいつも付いて回っているものでした。今年は新しい算出方法により信頼性の向上を目指したという話ですが、果たしてその結果は?

まず、ご本家アメリカでの平均価格は4ドル7セントだそうで、為替レートを78.7円とした時の日本の価格は1個320円なので4ドル8セントとなり、ほぼアメリカの価格と同等(ということは為替レートが正しい、という結論か)だそうです。

主要国で最もビッグマックが安いのはインドで、牛肉を使わない「マハラジャ・マック」という商品なのですが1.89ドル、これを香港が僅差で追っています(1.94ドル)。逆に北欧は高く、ノルウェーが8.31ドル、スウェーデンが7.64ドルだそうです。スイスも8.06ドルだそうですから、これらの国に行ったときは、疲れていてメニューを選ぶ気力がなくても、安易にビッグマックを食べると後でびっくり、ということになりそうです(他のメニューも高いかな?)。

ということで、今年の結論は「ビッグマックを食べるならインドへどうぞ。ただし牛肉は入っていません!」ということでした、チャンチャン。←なんか違いますけど。