新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

Austerityというキーワード

10月22日号のEconomic focusでは、イギリスをはじめとして各国で続く経済格差に反対する若者たちのデモについての論評がなされています。
それによると、いずれの場合もAusterity(緊縮とか苦行といった意味)と景気の停滞がInequality(不平等、不公平)に繋がるものと捉えられたことがことの発端、だそうで、たとえば成長が続くインドのような新興国でさえも不平等が潜在的な危険因子になっており、再分配の検討が問題解決につながる道筋であることを示している、というものです。

緊縮財政が不平等を促進する、という考え方は当然日本にも当てはまるものだと思います。こなたロンドンやニューヨークに触発されたデモが日本で多発しているという話はついぞ聞きません。その間に存在するものは?と考えると結構難しいお話です。何が日本を静かにさせているのでしょう。