新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

アメリカの、景気回復と政治

6月2日号、United Statesのトップ記事はアメリカ経済の回復と大統領選挙の展望を各州ごとに数字を比べながら解説しています。結論はと言えば、オバマ大統領の経済政策で景気回復に多少なりとも寄与したと言えるのはミシガン州自動車産業救済策くらいで(だからロムニー候補の出身地であるにもかかわらずオバマ大統領のほうが人気があったりする)、その他各州の経済を見ると、好転の兆しは純粋に経済循環や世界経済の動向に依存する要素が大きいということで、必ずしもオバマ大統領の得点にはならないのでは、という分析です。

むろん経済以外にもさまざまな判断基準や要因があるので、これだけでは大統領選挙の帰趨を占うと言う訳にはゆかないと思いますが、果してアメリカの有権者は統計や経済分析が示す通りの投票行動を取るのか?という視点は結構重要なものだと考えています。

欧州の落ち込みが目立つ中、アメリカ経済が多少なりとも回復基調にあってくれることは、十分とは言えないまでも多少の助けになってくれると良いのですが(それにしても円が高い!)。。。