新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

特殊経済特区

ちょっと間が空いてしまいました。

7月7日号のFinance and economicsには、中国の深セン経済特区の一角にある、まだ何も作られていない土地に絡む興味深いお話が出ています。開業済みの地下鉄の駅を上がるとそこには何もない土地があり、計画では高度付加価値を提供する企業ばかりを誘致する特殊な経済特区が予定されているのだそうです。弁護士やエンジニア、特殊な資格を持った人などを中心とした企業に対し、法人税15%・所得税ゼロという破格の条件で企業誘致を進める予定だそうで、資金としてはオフショア金融機関が持っている人民元を活用する予定とのこと。でも経済特区とはいえオフショアからおカネが流れ込むと言うことは、中国全土にそのおカネが流れるきっかけになるのでは?という疑問に対しては、この特区が整備されるのが2020年以降と言うことで、それまでには金融インフラが整うと言うことなのでしょうね。

出口を出ても何もない地下鉄の駅は、そういうわけであと7-8年は放っておかれそうです。