新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

北極の氷が溶けると

だいぶ間が空いてしまいました。一寸の間、日本にいるので少し集中的に読んでみようと思っています。

さて、9月1日号のBanyanは、アジアの記事が入る欄なのですが、北極海の氷が溶けるとどうなるかという話を、地域経済の視点から追いかけています。すなわちアジアにとって新しい展開がある、という分析なのですが。先ず何より海上輸送ルートの選択肢が増えること。マラッカ海峡を通らずとも西半球から物資を輸送できるようになること、そして北極海の資源開発が可能になることだそうで、漁業資源は日本も関心を示していると読めるような記述もあります(多分何らかの関心は向けられているのだろうとは思いますが、話題としては小さなものです)。鉱物資源開発についてはその多くが沿岸諸国の200カイリ水域にあること、また海上輸送についてもロシアがその経済水域通過について権益料を課すると思われることなど、新規開発が必ずしも障壁なしで進むかどうか分からない要素はあるようですが、それでも中国は出て行くだろう、という読み解きがなされています。理由はマラッカ海峡がエネルギー輸入のネックになっているから、ということなのですが。ちなみにこの条件は日本も同じです。日本の場合は海峡周辺が友好国なので、何とかやれているということですかね。

気候変動やホッキョクグマの話はどっかへ飛んじゃった感じです。