新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

決裂に続くもの

ネットでは9月8日号が流れています。
Leadersは、アジア新興国の福祉政策について、WTOドーハラウンドの後始末について、イギリスの大学について、ユーロ危機について、新興市場と医薬品についてという内容になっています。

その中で、ドーハラウンドの失敗と、WTOバリ会議に向けた自由貿易交渉の仕切り直しについての文章は、なかなか見ることのできないアングロサクソンの妥協を表したもののように見えます。農業分野を例外扱いすることを前提とした交渉であれば、実現性は高まるだろうというわけでしょうが、だからと言っておいそれと自由貿易の原則を曲げる相談にはならないと思います。それは転んでもただでは起きない粘りのアングロサクソンですから、各論で更なる苛烈な交渉が待っていると思ったほうが間違いはないだろう、と言うことですね。

2012年11月にメキシコで開かれるG20がWTOに何を求めるか、で大きな方向性が見えると思われます。このあたり、一寸注目ですかね。