新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

インドへの奇妙な投資

9月8日号のFinance and economicsには、さきごろインド政府が発表した外資大手への追加徴税法案や新大臣の就任に前後した事務手続きの遅れなど、外国投資家にとって不利になるような変化があるにもかかわらず、インドへの投資が増えたと言う謎についての解説記事が出ています。

投資環境の悪化は、確かに外国投資家にとってマイナスの情報ではあるのですが、対象が経済の浮沈にかかわらず業績を伸ばすような会社であれば投資は動く訳で、今回外資を引きつけたインドの会社はユニリーバやネスレの現地法人など、民生部門の消費財、しかも最寄品を中心としたメーカー・流通業だったのだそうで、そう聞けばなるほどと思える要素は見えてきます。

いわゆる投資環境の良し悪しが投資に影響する、という杓子定規のアタマでは、実際の経済を読み説くに不足あり、ということですね。自戒、自戒。