新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ユーロは生き残れるのか

9月15日号のLeadersには、「ユーロ危機を歴史が評価するとき、2012年9月がその潮目の変化として記録されるであろう」とのやや大げさな書きぶりで欧州中央銀行が最終リスクの引き受け手になることが正式に決まったことへの全面的な賛意を示す記事が出ています。確かに最近ユーロ安も一段落した気配はありますが、だからといって南欧各国が抱えるリスクがなくなったわけではないはずで。実際に記事を読んでみると、最後には「ユーロの確実な生き残りのためにはより大きな経済・財政共同体が形成されるかどうかにかかっているだろう」と言う結論が語られているので、欧州中銀のリスク引き受けは、やはりあくまで一里塚に過ぎないということだろうと思います。