新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

原因不明

9月29日号のLexingtonは、米国大統領選挙に向けて、民主・共和両党のまず目指すべきところが論争における勝利などではなく、投票への熱意を失いかけている支持者をいかにして投票に行かせることができるかである、という意見記事になっています。

日本も政党別の支持なし層が最大多数になって久しいと思うのですが、国政選挙の投票率が低い点も共通するものがあるように思います。

どうしてか?という問いに対する単純な答えは思いつきません。政治不信もあるでしょう。政治家が小粒になったこと、有権者の要求が自己中心的になってきたこと、なにより経済成長が難しい状況にあって、政治に期待することがさほどの見返りをもたらさなくなったことが大きいという見方もあろうかと思うのですが、おそらくそれだけではないはずです。何とも難しい問題であるように見え、その分だけ答えを得たことの先に見えてくる景色が期待感をもたらすものだとは思えず、その分だけ今からあきらめている、みたいな認識なのかなあと思っています。一寸深刻に、原因不明。