新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

響かない拍手

10月6日号のAsiaには、日本のナショナリズムについての論評が出ています。主には石原都知事による尖閣諸島購入が野田政権により防止されたこと、でもそのニュアンスが中国には伝わらなかったこと、それにもかかわらずメディアがあれこれ書きたてることなど、おおよそ私たちの目に入っている内容になっています。

記事が書くように、ナショナリズムの高揚は国内では許容範囲の中というか、日本全体を揺るがすような動きにはなっていない(The Economist曰く、片手の拍手だと)と思うのですが、たとえそれが小さな動きであったとしても外にどう映るのか、もしくは積極的にどう伝えようとするのか、日本はもうちょっと気を使っても良いような気がします。

CNNやアルジャジーラのような広報手段を持たず、他国の報道分析もさほど広く厚く行われている訳ではない中、どうもそのへんが弱いと思うのです。いつもアングロサクソンのメディアが肩を持ってくれることばかりを宛てにするのはおかしいのではないかと。