新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

変化とそのスピード

12月1日号のAsiaでちょっと目を引いたのは、「世界で最も肉を食べる国」とも言われるモンゴルで広がる菜食主義についてのお話です。健康志向の高まりだとか、外国との交流が増えたこと、経済が良くなってきていることなどさまざまな理由はあるのだと思うのですが、世界的な菜食レストランチェーンが店を出したり、菜食主義のメニューを出すレストランが増えたりと、「モンゴル人と言えば肉」とのイメージも少しずつではありますが変わりつつある、ということだそうで。

仕事でここ数年は年に何回かウランバートルに行く機会があるのですが、記事が取り上げていた変化については確かにその通りだと思います。現地で一緒に仕事をするモンゴル人にもベジタリアンがいたりとか。15年前には一般的だった塩入りミルクティーも、最近ではほとんど見なくなりました。そう言う流れで見れば、変化は急激に起こっているのかもしれませんが、大多数の一般的なモンゴル人は相変わらずたくさんの肉を食べています。日本のコメ消費量が落ちたような現象としてモンゴル人が肉を食べなくなる、というところに辿りつくまでには、まだしばらく時間がかかるだろうというThe Economistの見立てについては、まあそうだろうなと思っています。