新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

今年も、ビッグマック・インデックス

2月2日号のFinance and economicsには、毎年恒例のビッグマック販売価格で比較する各国為替価値(いわゆるビッグマックインデックス)についての記事が載っています。

それによると、もっとも為替価値が高いのはノルウェーだそうで、ビッグマック一個が7ドル84セントもするのだとか。これは、アメリカ人がノルウェーでビッグマックを食べようとしたら、本国では4ドル37セントで済むのに、7ドル84セント分だけ為替を両替しておかないと食べられない、ということに等しい状況を表します。

逆に、もっとも為替価値が低いのはインドだそうで、1ドル67セントとなっています(インドで売っているビッグマックには牛肉が入っていないということを換算しても安いと思います)。

さて、日本はと言うと、一個当たり3ドル51セントとされており、The Economistの論評は「7月まで為替が公正な価値を示していたのに、安倍政権になってインフレ政策が実施されてから19%も減価した。日本の輸出業者にとっては美味しい話だが、ライバルにとっては呑めない話となっている」となっています。

かの超円高も、ビッグマック価格で査定すると「公正な」為替レートと論評されてしまう訳ですね。意外と日米通貨政策は、この指数で決まっていたのかな?