新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

黒牢、だそうですけど

3月2日号のChinaには、北京市に設置されている申立人のためのdetention centreの話が出ています。日本語に訳すると「拘束所」ということになりますが、地方から圧政や不正を告発するために北京に出てきた申立人が目立つ行動をすると、その地方の出先機関が引き取りに来るまで収容されるのがこの「拘束所」だそうで、black jail (黒牢)と呼ばれているのだとか。

ベッドもなく、1日に数千人を収容できる「拘束所」が申立人をどのように扱っているのかについて、政府は見て見ぬふりをしている、というのがThe Economistの伝えるところです。

環境問題然り、政府の腐敗然りですが、どう見ても問題だらけの国という感じですね。安倍首相が指摘したように「十三億人の国を指導するのは大変」だという点は素直に納得するのですが、だからと言って済むほどコトは簡単ではなく、現状は相当酷い状況にある、ということだと思います。