新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

なれるとなりたいの差

ネットでは3月30日号が流れています。Leadersの二本目は大国インドの国際的な立ち位置についての記事ですが、The Economistはイギリスの週刊誌だというのに、「独立されたかつての植民地」に対する洞察というよりは、インドへの期待を込めて国際社会の視点を代弁するようなトーンの記事ですね。

で、何を言いたいのかというと、潜在的・顕在的な国力に比べて貧弱な外交部門(外交官の数だけで言えばシンガポールとインドは同じくらいだそうです)、時代に合わなくなった「非同盟主義」の堅持、内向きの政策議論など、「もう少し外を向けば?」というようなメッセージになっています。

インドが強大な勢力となれることに疑いはない、真の問題はインドがそうなりたいかどうかだけである、というのが記事の結論ですが、確かに「なれること」と「なりたいこと」は似ていて違うと思いました。