新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

とんでもない話

6月8日号のMiddle East and Africaには、日本もしくはアジアでは想像もつかないナイジェリアの自動車運転事情についての記事がありまして、なんというか、あいた口がふさがりません。

まず、死亡事故が多いこと。自動車10万台当たりの死亡者数が年間1000人を超えるのだそうで、同じ数字はアメリカで15人、イギリスで7人だとか。次に、自動車教習所での教育がようやく義務化されたのだそうですが、「多くの人が交通ルールも、道路標識の意味も知らない」状況は簡単には変わらないのだろうということ。ちなみに運転免許は買うもので、30ドルも払えば手に入ったのだとか。運転マナーの悪さや道路事情の悪さがこれに拍車をかけ、更には増え続ける自動車が慢性的な渋滞を引き起こしているということもあるようです。そこへきて交通信号が満足に働かないとなると、これはもう止めですかね。夜間の外出禁止自国に合わせて帰宅を急ぐ人たちもいたりすると、歩道を走る車も少なくないのだそうで、いやはや、何と言うか。