新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

誰もコメントをしないのは

ネットでは7月27日号が流れています。

Leadersは、BRICSの不調、アメリカの財政、ジンバブエの選挙、日本の参院選、英国のロイヤルベビーと人口論、と言うような内容になっていますが、7月26日日本時間午後3時現在で、日本の参院選に関する記事にだけコメントがありません。

ざっと中身を見てみると、選挙結果の事実関係に続いて、経済政策に集中すべきであり憲法改正は後回しに、という意見記事となっており、TPPへの積極的な取り組みや移民受け入れを促す記述以外は、今やどこのだれでも念仏のように唱える話でしかありませんで、そりゃ誰もコメントしないでしょうっていう内容になっています。

この記事、Leadersに出す意味はあったのかしら?同じ選挙でも、この日曜日に投票日を迎えるカンボジアは、国王恩赦による野党党首の亡命先からの帰国もあり、ものすごい盛り上がり方です。何百台という選挙カーが行列を連ねて街を行くさまはまさに壮観。現場にいると、日本とのエネルギーの違いを肌で感じますね。

実に静かだった参院選に関するこの記事についてコメントするとすれば、日本を気にかけてくれてありがとう、というくらいですかね。むしろその静けさが物語るはずの、日本の現状についての洞察をこそ聞きたかったところですが。

以上、小雨模様のプノンペンにて。