新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

諜報とプライバシー

8月3日号がネットで流れています。

Leadersのトップは、タイムリーといえばこの記事なのだと思うのですが、エドワード・スノーデン氏の1年間のロシアへの亡命が受け入れられたことに関係して、諜報の役割とプライバシーを含む個人の権利についての考察記事が出ています。

いずれの民主主義(国家)も、諜報なくしては生きられず、だからといって諜報が跋扈することへの危機感・警戒感は持つべきであるというような趣旨なのですが、興味深いのはアメリカが、少しずつかもしれませんが諜報の機能を制限することに理解を示しつつあるというような傾向についての記述でしょうか。

この問題について日本での議論が今一つ盛り上がらない理由は、日本が諜報によってどれだけの国益を担保しているかについての認識が広く共有されていないことに加えて、そもそも諜報が世界でなぜ重視されているかについての理解も不足しているところにあるような気がします。もう少し正面から議論する機会があっても良いのでは、諜報についてはそんなふうに思っておりますが。