新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

広告業界の変質

8月3日号のBusinessは、トップ記事で広告代理店大手の再編と、おもにIT化による業態の急激な変質について論じつつ、業界の今後についての興味深い話題を提供してくれています。曰く、大手同士の合併が物語るのは新興市場への取り組みとIT化への対応を進めるためのものである、企業文化の差が合併の障害になる、コスト削減により競争力は増す、ネット企業が代理店を介さないサービスを増やし、市場は縮小する、複雑化し進化するネット市場に適合するためには大規模投資ができる体力がいる等々。

よく言われる話ではありますが、強いものが生き残るのではなく、変化に対応するものこそ生き残る、という格言を思い出す事業環境ですね。

合併そのものが正解不正解ではなく、これらの変化をどう読み解くのか、にこそ本質的な成功のカギがあるようです。結果として合併を含むさまざまな対策が取られつつある、と読み解くのが正解なのかなと思っておりますが。