新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

仕事と創造性

8月17日号のSchumpeterは、創造性ある仕事をするうえで重要な視点を提供してくれています。なんでもアメリカでの調査によると、アンケートに答えた人の8割がオフィスを出てからも仕事をしており、69%がメールをチェックしないと寝られない、38%がディナーの席でメールをチェックする、と回答したのだとか。

他方で、創造的な発想がリラックスした状態から生まれることも知られているわけですが、記事が説くところはこの二律背反の中から抜け出して創造的に仕事をするためには、「やりすぎない」ことがポイントだろう、ということにつきます。

働きすぎ、というと一頃は日本人の代名詞のように言われていたような気がするのですが、実はそんなことはなくて、アメリカでも、ヨーロッパでもなんとかホーリックと言われるようなオフィスワーカーは存在します。ハリウッドの映画で出てくるような、肩で風を切ってオフィスを闊歩するようなキャリアウーマンみたいな人も現実に存在するので、今回の記事はそんな人たちがさらに忙しくなったIT時代への警鐘、みたいな内容だと思うのですが、創造的になろうとしてリラックスしようとしても、メールが気になってうまくリラックスできない、みたいな場合はどうしたら良いのか、記事ではソリューション的な考察が薄かったのが残念でした。