新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

選挙の見通し

いずこの国でもそうですが、国政選挙が政治経済に与える影響は大変重要なもので、特にその国に一定額以上の投資をしていたり、近々投資することを考えている人からすれば関心低からざるテーマであろうと思います。

9月7日号のAsiaでは、来年7月に予定されているインドネシアの大統領選挙をめぐって、候補者に擬せられる各党の有力者に関する分析を行っています。

The Economistの分析では、これまで2期務めてきたユドヨノ大統領は、汚職撲滅やインフラ整備で国民の期待を裏切る出来であったことから、新しい大統領への期待が膨らんでいるとのこと。そのような条件下でゴルカル党のバックリー氏とゲリンドラ党のスビアント氏がすでに大統領候補として取り沙汰されており、メガワティ元大統領率いる闘争民主党からはジャカルタ市長として手腕を発揮したジョコウィ氏の出馬が噂されているとのこと。もっともメガワティ氏自身にも返り咲きの野心がありそうな状況や、ユドヨノ大統領の出身政党である民主党の候補も今一つ見えていない(大統領の義理の弟が取りざたされている)ことなどから、今後の展開が注目される、といったあたり、まだ来年の話という見方もあるかもしれません。

インドネシアには数多くの日系企業が進出しています。来年の大統領選挙は、おそらく日本でも一定以上の関心を集めるものと思いますが、さて。