新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ドイツのためにというよりは

9月14日号、Leadersのトップは9月22日に予定されているドイツの総選挙についての記事です。ことドイツの取るべき政策についてThe Economistはこれまで必ずしもメルケル首相の政策を支持してこなかったのだそうで、一因は超安定政権となるはずの「大連立」~2009年までの~が成立していないことへの懸念、ということのようなのですが、それはさておき、今週のLeadersは「ほかに頼るべきリーダーがいない」「彼女なくして今のEUは成り立たない」、だからドイツは彼女を選ぶべきだ、というあられもない議論です。

本音だろうとは思うのですが、メルケル女史とすれば政治家冥利に尽きる話ではあろうと思いつつも、賛同しない支持、支持しているわけではない選択といった、よく言えば高次元の、悪く言えばわかりにくい政治にどっぷり浸かっているEUの混迷を象徴するような記事だと思いました。

それに比べれば、日本はいささかなりとも分かりやすい状況に置かれているのかな、と思います。わかりやすさを力強さにつなげられるか?が焦点ですかね、日本の場合は。