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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

美の進化

The Economist 11月16日号のScience and technologyによれば、人類(に限らず、動物)は、世代を経るごとに「美しく」なるのだそうで。

どういうことかと言うと、ロシアで50年にわたって行われた追跡調査(ただし、対象はキツネ)によって、野生動物を家畜化すると、顔つきが優しく変化してくるというデータが得られ、それにはホルモン類が強く影響していると考えられることが分かってきたのだそうです。何世代も人に飼われたキツネは、同じ種類の野生種に比べてオオカミが犬になったのと同じように、優しい顔つきに変化したことがデータにより検証されたというのですが。

研究によると、卵胞ホルモンやセロトニンなどの神経伝達物質などが、単にその役割を果たすだけでなく、顔つきを決める骨格の形成などに大きく影響していることにより、人間もまた特定の環境下で求められるような顔つきへと変わってきているのだそうで。

それが単純に「美」を決定する要素なのかと言われると、異論もあるかもしれませんが、でも「いかにも日本人」という雰囲気を感じさせる顔があるのは、またそれを受容しやすいのは確かだろうと思うのです。特にアジアの近隣諸国を旅すると、たしかに日本人かどうか迷うような顔もたくさんいますが、同時に「絶対に日本にはいない感じの」顔を見ることもまた少なくないので、そのあたりの差が長年かけて「美」として認識される差異になってくるということなのかなと思います。

古い映画などをテレビで見ると、当時の美人女優さんがなんだか古ぼけて見えることが多いのはそのせいでしょうか。オードリー・ヘップバーンみたいな例外はあるとしても。