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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

価値の創造

11月30日号のTechnology quarterlyには、仮想通貨として知られるようになったビットコインの話が出ています。御存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、ビットコインは「中本哲史」というペンネームで書かれた英語の論文をもとに、世界中の技術者が面白がって作ってしまった仮想空間上の価値交換媒体だそうで、どこの中央銀行からも管理されない、言ってみれば「金=gold」みたいなもの、なのだそうです。難しい問題を解けばあたかも金を採掘するようにビットコインが手に入るほかは、流通しているビットコインと実際の通貨の両替も行われているのだそうで、バーチャル空間が生み出した新しい価値そのもの、とも捉えられるような性格のもの、ということのようです。

金の埋蔵量にも物理的な限りがあるのと同じで、ビットコインそのものも全体量は決まっているのだとか。掘れば掘るほど次の問題が難しくなるというその仕組みが資源の枯渇までの時間軸を長くしているようなのですが、同時にコンピュータの能力もそれを上回る速度で進歩しているので、本物の金とは違い、案外早くに掘り尽くされてしまうのかもしれません。中本哲史が誰なのか、今のところよく分かっていないのだそうですが、やがて時代がこの日本人らしき名前を高く評価する日が来るのかもしれません。