新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

細かいと言えば、まあそうだけど

明けましておめでとうございます。2013年、もしくは平成25年がスタートしました。「The Economistを読むブログ」も、今日から始動です。

が、肝心かなめのThe Economistはprint editionが12月22日号のまんま更新されておりませんで、どの話題もちょっとObsoleteな感じがしております。
というわけで、今年初めの書き込みはデジタル版のBabbageが論評している、タブレット端末についての記事を取り上げてみたいと思います。

まずは、先行するAppleをAndoroidが追いかけるという展開について。これは携帯電話市場でも見られた展開ですが、じりじりとAndoroidが追い上げている展開も良く似てますね。かつて80年代にWintelに対して敗れたパソコン市場でもそうだったと思うのですが、どうしてApple先行者利益と言うか、独創性を活かして築いたマーケットを維持拡大できないのでしょうか。やはり価格?それはありうるかもしれません。ことによると同社が意識している「ユーザー」は、製品を使いたい「市場」のうちごく一部の人たちなのかもしれません。すなわち、性能や新機能に価値を見出す購買層ということですね。ところが。

記事が本気で心配しているのは、iPad miniに見られる陳腐なスペックと、性能面で斬新さに欠ける点です。更に言うと、ごくごく細かい話ですが、スクリーンのサイズが便利に持ち運ぶためにはほんのちょっとだけ、大きすぎるということもあるのだそうで。生前、かのスティーブ・ジョブス氏が発売をOKしなかったという逸話があるそうですが、判らなくはない話だと思います。先進性・斬新性で勝負するAppleが、ジョブス氏亡き後どこまでその戦略を保ち続けていられるのか、という視点も加えて、今後の展開が興味深いです。