新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

石炭の日

1月5日号のBriefing、一本目はエネルギー源としての石炭とその将来に関する興味深い分析が載っています。
日本ではごく限られたところでしか活躍しない石炭エネルギーですが、大量に存在し安価であることが手伝って、中国やインドなど途上国では飛躍的にその使用が伸びているという話は日本でもたびたび報道されていると思います。同様にヨーロッパも、そしてアメリカも、エネルギー需要の一定割合を石炭に依存する時代が続いたのですが、ここへきてアメリカではより安価で環境に優しいシェールガスへとシフトする動きが鮮明になっているのだそうで、そうすると石炭の需給がアメリカでは変わってくるだろうとの予測が成り立ちます。ではアメリカの石炭はどこへ行くかと言うと、輸送インフラの整備にもよりますが、中国をはじめとするアジアが代替的にそれを使う時代が来るのかもしれません。もっと言うと、アメリカ中西部から西海岸への鉄道整備を中国が手掛け、そして石炭は海を渡る、というような。

日本には、石炭をエネルギーとして使っても環境汚染を引き起こさない技術があると言う話をだいぶ前にどこかで見たような記憶があります。もしその情報が正しければ、それこそ輸出可能なインフラ技術として重点開発されても良いのではないかと思うのですが。