新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

歴史の評価

1月19日号のLeadersトップは、今週号の表紙を飾ったアメリカのオバマ大統領について、二期目に臨む彼への評価を、比較的好意的な捉え方で報じています。
二期目の三題話は予算、中国そして中東問題だそうで、この場合の中東とはイスラエルとパレスチナだけでなく、シリアやアフガン、さらには北アフリカ・マグレブまでを視野に入れてということなのですが、外交問題である以上に経済問題である中国との関係を含めて、ある意味で当然なのかも知れませんが、アメリカ大統領に期待される役割はアメリカ一国を大きく超えたところにあるということを改めて認識させる記事でした。

歴史は彼をどう評価するのか?第一期目を特徴づけるイラク戦争・アフガン戦争の整理と「オバマケア」と言われる健康保険制度の導入について、時間がたてばたつほど裨益する人が増えて行くならば、当然プラスの評価が下されるものと思われますし、順当に進めばそうなる確率は低くないと思います。長期的視点に立った政治と言うのはつまりそう言うことかと思わされる展開ですね、今のところ。辛口のThe Economistがなぜ比較的好意的な捉え方をしているのか、このあたりが理由であるような気がします。