新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

選挙ボイコットブームに思う

1月11日号のBanyanは、アジア各国で続く選挙ボイコットを取り上げ、「若い民主主義」が陥りがちな政治的意思決定の罠、とでも言ったようなまとめ方をしています。でも、ずいぶんと長いこと似たような状況が続くバングラデシュと、それなりに成熟しているタイやマレーシアを同列に説くことには若干の違和感を感じざるを得ません。カンボジアも、どちらかというと「育って」きているように感じますし、いつまでもこのような状況のままでいるとはちょっと思えないのですが。超長期を見て民主主義のルールを受け入れた例としては、選挙結果を受け入れて政権から離れたモルジブの大統領が挙げられる、のだそうで。

少し前になりますが、バングラデシュで見たストライキは、険悪な空気で暴動の危機を感じさせる空気が伝わってくるものでした。カンボジアで今起きているそれは、そこまでピリピリしたものではなく、だいぶ柔らかなものだと感じます(12月末まで、その真っ只中にいたので)。無論程度の差ということで、本質的な違いがあるとまでは言えない話ですが。