新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

疑う世代

2月1日号のSchumpeterは、長期的な傾向として民生品メーカーやサービス業など、いわゆるB to C企業のブランド戦略が権威主義から「顧客との友達化」へと変質して来ていること、にも拘らず、意図せざる誤解と戦うことを強いられる事例が後を絶たないなど、「疑いの世代」と友達になるのはカンタンではないこと、についての記事があります。

一読してピンとこなかったのは、多分私が「疑いの世代」なるものの存在に気づいていなかったせいかもしれません。そう言われて世の中を見直してみると、たしかにウィキリークスが生まれたり、SNSによるアラブの春が政権転覆を実現したり、あの中国政府がネット対策にやっきになったりと、一昔前では考えられなかった現象が起きてきているわけで、それらの新しい動きを経験している今の世代は言われてみれば「疑いの世代」と言える側面を十分に備えているわけで。

どれだけ海外で仕事をしているつもりになっても、マインド的には依然としてお幸せな日本に根が生えている、ということだったのかなと、自らを見直す良い機会にさせていただいております。