原発問題をThe Economistが読むと
3月8日号のAsiaには、日本の原発再稼働問題を巡るThe Economistならではの観察が窺える記事があります。
1)都知事選で再稼働反対を明言しながら人気のある小泉元総理が応援する候補が負けたこと(記事にホソカワ、の名前はありませんでした)
2)原発に慎重な新潟県の知事が再稼働に向けたプロセスを受け入れたこと
言ってみれば事実を淡々と追いかけた、ということだと思うのですが、点をつないで線にすると、いわゆる民意なるものがどこにあるのかがおぼろげに窺える、というような考え方なのかなと思います。
旗幟鮮明にすることについて極めて慎重な現政権の取り組み姿勢も窺える話ではありますが、巨視的な見方をすれば方向性はおおよそ決まっている、ということなのかなと思います。「ちょっと前ならおよそ考えられなかった」原発の新設も含めて、前向きな議論ができる機会が増えてきた、ということかと思います。