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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

苦戦する日本の高級車

6月7日号のBusinessには、世界市場で苦戦するレクサス、インフィニティ、アキュラの三ブランドについての分析記事が出ています。それによると、レクサスは確かに北米では成功したが、中国をはじめとする他の大市場では欧州勢に大きく水をあけられていて攻勢をかけられる状況にないこと、フォルクスワーゲンアウディに独自路線を取らせたことでアウディの収益性が確保され、結果としてそれがグループ全体の収益確保に貢献していることに比べると、レクサスはまだまだトヨタの一部であること(インフィニティは日産からある程度独立している)、ブランド保全に必要とされる市場規模を、レクサスはなんとか押さえているもののインフィニティやアキュラはその将来自体が危ぶまれる低空飛行であること、さらには韓国メーカーや伝統ある欧州メーカーとの競合状態が激化するとよそうされることなど、あまり良い話がありません。

確かに高級感で勝負しようとしても、日本製が欧州製に比べて大きく勝る要素があるとは言えないだけに、そこは難しいかもしれませんね。やるとしたら高級化よりも高機能化、ではないかと思うのですが、これは家電メーカーや携帯電話が陥った罠でもあるので、若干以上に慎重な取り組みが求められるところかと。

たとえば最近、公道でトヨタハチロクに出会うと、すいすいと周りを抜いて行く運転に「なるほど」と思わされることがあります。最高速度でポルシェに勝てなくても、日常の運転の中で周りのクルマを抜くことについては具合よく設計されたクルマ、ということなのでしょうね。ユーザー目線でそのような「中途半端でも良いから欲しいと思わせる高機能」を切り出して上手くコンセプト化できれば、意外な成長はありうるのかも、と言うような思いをいだかせる記事でした。