より快適な町
今日は、The Economistの紙面を離れて電子版でアクセスできるDaily chartの記事を見てみます。「世界の都市の暮らしやすさ」を数値化したデータが出ているのですが、それによると最も暮らしやすいのはオーストラリアのメルボルン、ついでオーストリアのウィーン、カナダのバンクーバー、トロントという順番になっています。誰にとって暮らしやすいかという議論もあるかもしれませんが、東京はベストテンからこぼれ落ちているものの、だいぶ上にランクされていて、100点満点中の95点くらいはもらえているようです。
他方で、住みにくい都市というのもありまして、特にここ数年で済みにくくなった変化の度合いで言うと、シリアのダマスカス、リビアのトリポリ、ウクライナのキエフなどは点数の落ち込み具合が激しいです。アテネやモスクワ、チュニスなどの町も結構大きな落ち込みを見せている反面で、プノンペン、ボゴタ、ドバイ、台北などが点数を伸ばしています(確かにプノンペンはここ数年の間、毎年訪れていて思うのですが、だいぶ暮らしやすくなったと思います)。
やや気になるのは、東京がほんの少しですが点数を下げていることですかね。確かに安全性やインフラなどは、これ以上良くなる余地が少ないのに対して、経済や少子化などは不安要因といえばそうなので、「上がる」というのは難しいのかもしれませんが。